ペットロス 〜また一緒に〜

愛犬との幸せな生活が幕を閉じ、押し寄せる絶望感や底のない喪失感を包み隠さずに綴ります。

旅立つ前夜の出来事

 

後になって「旅立つ前夜」と分かった、翌朝に亡くなる前日の夜のことです。

ソファに座ったオレの腕の中に抱かれながら、こちらを見て話を聞いていました。

 

今でも何故そうしたのか分かりませんが、ゆっくり過去を振り返りながら思い出を語りました。

そしてお互い目を合わせながら、たくさんのありがとうを伝えることも出来ました。

わずか数時間後にその時が来るとも知らずに。

まるで映画の脚本のような、神様がくれた奇跡の時間だったと思っています。

 

「少ししたら行くから待ってろよ」

その夜、最後にあの子と交わした約束です。