ペットロス 〜また一緒に〜

愛犬との幸せな生活が幕を閉じ、押し寄せる絶望感や底のない喪失感を包み隠さずに綴ります。

2018-01-01から1年間の記事一覧

また、一緒に

ここは最後のページになります。 1ヶ月半の短いブログなので、先頭の日付からご覧になって頂けたら幸いです。 - - - - - - - - - - - - - - - 悲しい気持ちや正直な想いをここで文章にしてみました。 これによって自分の現状をしっかり把握することが出来ま…

旅立つ前夜の出来事

後になって「旅立つ前夜」と分かった、翌朝に亡くなる前日の夜のことです。 ソファに座ったオレの腕の中に抱かれながら、こちらを見て話を聞いていました。 今でも何故そうしたのか分かりませんが、ゆっくり過去を振り返りながら思い出を語りました。 そして…

ふとした風の匂い

季節の変わり目の空気感や、ふとした時に感じる風の匂い。 その瞬間、まるでタイムスリップしたかのように「あの頃」が蘇ります。 あの時の風景。 あの子の存在。 手に触れる感触。 ありとあらゆる感覚が、まるでそこにあると錯覚するほど蘇ってきます。 こ…

たったひとりの家族

あの子は唯一の家族でした。 だから出来る限り大切にしたし、依存もしていたと思います。 最愛の者がこの腕の中で旅立つというのは計り知れない衝撃でした。 その瞬間、心の中なのか耳の中なのかは不明ですが大きな爆音が鳴り響いたのを覚えています。 「心…

ニセモノのかさぶた

時間の経過とともに心の傷が「かさぶた」になり、やがて癒えると何かで読みました。 写真、風、景色。 これらが過去の記憶とリンクした瞬間、かさぶたなんてニセモノだと気付かされます。 仮にホンモノだとしても、剥がれるのなんて呆気ないものです。 そこ…

動物と会話できる人

あの子が亡くなる2年前、動物と話せる人に会ったことがあります。 膝の上に座らせた状態で向かい合って座り、約30分のセッションを行いました。 TV等でもよく見かけるアレです。 霊能や超能力なのか偽物なのか、真偽のほどは定かではありません。 当時そん…

1人と1匹の足跡

一緒に歩んだ16年。 どこを切り取ってもキラキラ輝いている瞬間が帯状に連なっているように感じます。 スタートは、お兄さんと子犬。 偶然が重なって迎えたと思っていた出会いも、今となっては必然だったように思えます。 やがて生活のリズムやルールが出来…

亡くされた方へ

ペットロス。 この言葉をタイトルの一部に付けました。 でも本当はとても嫌いな言葉です。 ペットではなく、大切な家族だから。 オレは今、自分がどれだけ暗闇にいるのかをある程度は分かるようになりました。 この言葉を使ったのは、まだ何も見えずに彷徨っ…

宝石のような記憶

食べることが好きで、家では手作り&出先では飲食系の店が目標地点でした。 車に乗るのが好きで、買い替えは毎回一緒に試乗&お気に召した車にしました。 一緒に寝るのが好きで、右側が定位置&腕まくらで寝入るのが日課でした。 まだまだたくさんあって書き…

よくある不思議な体験

愛犬・愛猫が亡くなった後、身近なところで不思議な現象があったと見聞きします。 それが本当の話なのか、飼い主の思い込みなのかは意見が分かれる所だと思います。 どんな形でもいいから何かを感じたい。 何か伝えてほしい。 そんな切なる願いが強過ぎて、…

一緒に出掛けた場所

日々の散歩、カフェ、公園、海、山、そして24回の旅行。 たくさんの場所へいつも一緒でした。 道をよく覚えて、自分で行きたい場所へ誘導していました。 それは出先や旅先でも同じで、一度行った場所は把握していたようです。 贔屓目に見ても、とても賢い子…

悲しみは愛情の残骸

悲しい、苦しい、会いたい、後悔、懺悔。 これらの感情に伴う痛みは、行き場をなくした愛情の裏返しのような気がします。 それはまるで、そこら中に散らばってしまった愛情の残骸。 少しでも歩き出すとすぐに踏んでしまうから、また悲しみが襲ってくるのかも…

16年一緒にいたから

16年間、一緒に生きてきました。 それはとても長い年月だと思います。 本当に長くて、でも終わってしまえばあっという間だったのかもしれません。 きっと何気ない1日を過ごしたであろう5年前の今日、10年前の今日、15年前の今日に想いを馳せています。 当…

天国はあるのかな

天国。 あの世。 虹の橋。 いろいろな呼び方がある、あちら側の世界。 自分の中では半信半疑で、あるかないかは五分五分かなと思っています。 だから、いつか会えるかどうかは半々。 でも行ってみないと分からない。 どうなんだろう。 会えるかなぁ。 もしか…

心の穴を埋める方法

あの子がいなくなって、心の中にぽっかりと穴が開いているのが分かります。 それはとてつもなく大きくて、心の大半を占める空洞のようにも感じます。 これを埋める方法も分かっています。 それは次の子を迎えること。 実際に多くの方々が幸せな時間に戻って…

声には出せない本心

身近な人にかけられる言葉。 ・ 元気出せよ ・ いつまで落ち込んでる ・ それだとあの子が悲しむよ 立ち直らせるためという事は分かります。 オレのために言ってくれる事も理解できます。 とてもありがたいと思っています。 でも、声には出せない本心を正直…

唯一やりきれたもの

ああすればよかった。こうすればよかった。 やり直したいことが山のようにあります。 それと、もっとしてやりたかったことも。 どれも考えたらキリがないものばかりです。 そんな中、やりきったと言えるものをひとつだけ見つけました。 他人から見たらくだら…

長編の物語、そしてあとがき

本当に幸せな、楽しい時間を一緒に過ごしました。 それは、ありがとうを何回並べても足りないくらい。 とても長い時間、長い道程を一緒に歩いてきました。 一緒に出掛けて、一緒に食べて、一緒に眠って。 あの子の成長から最期の時までと、それと共に生きて…

ただひとつ安心なこと

無機質な空間を漂ってるような、急に暗闇に落ちていくような、そんな感覚の中で過ごしています。 こんな精神状態でも、ひとつだけ安心できることがあります。 それはね、この先何があっても何が起こっても、もうあの子に迷惑や負担はかからないってこと。 絶…

この痛みは分からない

慰める言葉。 励ます言葉。 善意で言ってくれる方に申し訳ないけど、それがイヤな時や内容が的外れなことが多々あります。 そこには触れるなって思う時もあるし、心ない言葉には生傷を刺されるような感覚になります。 この痛みは誰にも分からないと思ったオ…

すべて、君がいたから

何もする気にならなくなって、改めて思うことがあります。 何かをする、何かを考える。 予定をたてる、帰る場所がある。 すべての事柄に「この子がいるから」という、確固たる揺るぎない軸がありました。 その大きな柱を失ってしまえば、すべてが崩れるのな…

立ち直るつもりはない

少し前、愛犬との幸せな生活が幕を閉じました。 たったひとりの大切な家族でした。 その後、押し寄せる絶望感や底のない喪失感が怒涛のように迫ってきます。 それと同時に、行き場をなくした愛情や会いたい気持ちがとめどなく溢れます。 でもね、オレは立ち…